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相手の身になって考える

何かを提供する行為というのは、その先の受取手の心情も考えの内に入っていなければなりません。それは何も料理や商売だけに当て嵌まる事ではなく全ての事に言える事で、昨年末に騒ぎとなったおせち騒動にしてみれば、目先の利益に囚われて購入者の意識を蔑ろにした結果であって、指示をした者が購入者の意識を多少なりとも考え、計算に入れていれば起こらなかった事態ともいえます。
例えば家庭などのごく小規模なコミュニティならば無自覚であっても問題はありませんが、販売や外に発信する創作活動などでは、その辺りはシビアにいく必要があります。また、不特定多数に発信する場合に相手の情報が掴めなくてディフェンシブになるのは当然の結果で、最近よく見る異常な程の注意書きなどは顕著な例と言えますね。
相手の心情を考えるのに、まずは相手との距離を測ろうとするのは有効な手段です。相手との距離を測る方法として、上記の注意書きのような『分からないから取り敢えず防御』というのは格闘技の世界でもよくある話です。またそのままでは埒があかない所を、牽制としてすぐに待避出来る攻撃を放つというのも非常に効果的です。格闘技におけるジャブがそうですが、この方法は政策などでもよく見られる堅実な一手となります。
しかしこの方法は時間が掛かってしまうというデメリットがあります。加えて、いつまでも牽制ばかりしていては、踏み込むタイミングを逸してしまうという危うさもはらんでいる為、問題を先送りしているだけという批判もあがりやすいです。
相手との距離を測る方法というのは他にもあります。それは最初の一手で最大値をぶつけるという方法で、難点としては相手の最小値が分かりづらく、こちらの最大値が相手の許容量を越えていた場合、無条件で瓦解してしまうのはあまり得策といえません。恋愛におきかえれば第一声が「結婚して下さい!」というもので、それはあまりに無謀といえますね。
ではどんな方法が一番良いかというと、明確な答えなど存在しません。ですが、『相手の身になって考える』ということは最良に近づく堅実な一歩といえます。この方法なら、相対計測で相手との距離を計りつつ、同時に心情も計る事が可能な方法です。
開いてみれば単純な事ですが、実際の距離が離れれば離れる程、忘れてしまいがちな事なので注意したいところです。たとえば大切な人への贈り物。今ではダンボール製品も飛躍的に進化をして可愛いラッピングが出来るようになっているものもたくさんあります。少しでも気持ちを伝えるのであれば、ラッピングにもひと工夫を加えたいところですね。


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